完全削除ツール [完全削除&復元ツール]
高速化ツール①で『 CCleaner 』を紹介した時に少々ふれましたが、
「こみ箱を空にする」を選択して削除したファイルは完全に削除されてはいません。
ここで行う削除とは、ファイルを管理しているデータからの削除であり、
上書き防止(ファイルが存在しているという証)のために付けられていたチェックを外しただけみたいなものなのです。
もちろん、そうなれば、いずれ他のファイルに上書きされるでしょうが、それまでは簡単に復元できてしまうのです。
そこで、復元ツールや完全削除ツールの登場となるわけですが、
復元ツールには完全削除の機能を持つものが多いため、今回は完全削除ツールを紹介していこうと思います。
【完全削除ツール】
高速化ツール①で紹介した『 CCleaner 』にも完全削除機能があると紹介しましたが、
あれは、あくまでも“これから削除するファイル”に対して行えるものでした。
家庭用のシュレッダーのように、個人情報が書かれたものをその都度削除するなら使いやすくて理想的なのですが、
パソコンを捨てたり・売ったりといった場合には問題となるわけです。
“フォーマット(初期化)するから大丈夫”と思っている方こそ知っておかなければなりません。
出荷時の状態に戻すのはあくまでも見掛け上であって、削除されたデータは上書きされない限り消えないのです。
というわけで、これから紹介するのは、データが存在しないとされている領域に対して上書きを行うことで、
データを復元されにくくするツールになります。
* もちろん、上書きするからといってそこが空き領域であることに違いありません。
・・・と、その前に
完全削除をする必要があるとわかっているなら、なぜ最初から内蔵されていなんだろう?と疑問に思いませんか。
知らない方も多いと思いますが、実は、“Cipher.exe”というプログラムがちゃんと入っているんです。
これは、0と1だけ(2進法)で表現されているパソコンのデータ(8桁ずつ)を、
異なるパターンで3回(すべて0→すべて1→ランダム)上書きするものなのですが、
ダブルクリックで起動するものではないため初心者向きとはいえませんし、終了時間が表示されることもありません。
そこで、このツールの出番となるわけです。
短時間で終わらせるために1回の上書きに留めることも可能な、初心者でも簡単に使える空き領域の完全削除ツール
『 Disk FreeSpace Cleaner 』
Windoows内蔵の“Cipher.exe”をダブルクリックで起動できるようにし、さらに機能を追加した感じのツールです。
ハードディスクのような磁気ディスクに書き込まれたデータは、上書きしても残留磁気というものが残るそうで、
特殊な装置などを使えば書き込み前のデータを取り出すことができるんだそうです。
というわけで、完全削除という目的からいえば3回上書きするのが望ましいのですが、それだけ時間がかかります。
時間がない時はもちろんですが、USBメモリのような磁気ディスク以外のものに使いたい場合など、
もっと手軽に使用できるようにランダムな上書き1回だけで済ませることも可能なのがこのツールです。
もちろん3回も可能ですが、進度(%)や残り時間,終了予定時間を表示したりと、多機能になった分(?)
“Cipher.exe”より作業に時間がかかるようです。
なお、作業完了後に自動的にシャットダウンさせることもできます。
( 作者 : Starfish / Vector - ダウンロード )
インストールが不要のため持ち運びに便利な、ファイル(フォルダは不可)の完全削除ツール
『 ファイルデリーター 』
無意味な乱数で上書きすることで、完全な状態での復元を困難にするツールです。
ファイルの削除は、ドラッグ&ドロップによって削除ファイルをリストアップした後で行います。
( 公式サイト : Niwase's Software / Vector - ダウンロード )
*現在、公式サイトには接続できません。
個人情報などの人に見られたくないファイルを徹底的に削除する、ファイル(フォルダは不可)の完全削除ツール
『 完全削除(CompleteDelete) 』
インストール(スタートメニューのみも可能)が必要な完全削除用のごみ箱です。
上書き回数は1~50回に選択できるだけではなく、ファイル名をランダムに変更したり、
ファイルサイズをゼロにしたり、削除痕跡をかく乱するためにダミーファイルを(1~99個)作成した後で削除したりと、
とにかく徹底的にファイルを削除できるツールです。
リストアップは行いませんが、複数のファイルを同時に投下できます。
( 公式サイト : Travel and Software - ツール紹介&ダウンロード / Vector - ダウンロード )
フォルダも削除したいなら、高速化ツール①で紹介した『 CCleaner 』を使うのが良いでしょう。
インストールが必要ですが、上書き回数は、1回・3回・7回・35回より選択できまし、
インターネット履歴などの初心者にはどこにあるのか分からないようなファイルも削除できるのでお勧めです。
Lenovo - Web広告限定ストア( お得なクーポン一覧 / クーポンの使い方 )
参考になりました。
間違って削除すると、とんでもないことですね。
by データ復旧ソフト (2018-04-13 18:03)