SSブログ

パノラマ写真の利用法 ② (QuickTime VR 作成ツール) [パノラマ写真関連ツール]

パノラマ写真の利用法の2回目ということで、

今回は、前回の最後に扱った仮想空間(バーチャルリアリティ:VR)を
低容量かつキレイに表示できる QuickTime VR ムービーを作成するツールを紹介します。

 


***  注 意  ***


QuickTime オブジェクトを表示するには、QuickTime Player (無料)が必要です。
(Windows と Mac に対応したパソコンで動画や音声を扱うためのソフトウェア)


iTunes(iPod や iPhone にも対応した動画や音楽ファイルの再生・管理ソフト)を
使っている方は、すでにインストールされています。

 

( 公式サイト : アップル - QuickTime / iTunes + QuickTime

( インストール方法 : Asaoka Hiroko's Home Page - QuickTime Install

 

ちなみに、これから紹介する『 VRMakePano 』の使用に必要な QuickTime base components と、
Web上で表示するのに必要なのは QuickTime ActiveX plugin は、

QuickTime Alternative(QuickTimeファイル(mov, qt)再生用コーデック)にも含まれており、
こちらをインストールしてもらっても問題はありません。

 

また、QuickTime VR ムービーの再生機能を持つ JavaArchive(ジャバアーカイブ)素材である

PTViewer を使って QuickTime を使わずに再生する方法もあるようですが、

人に教えられるほどHTML設置コードに詳しくないためココでは扱いません。

 

 

縦:横 = 1:2 の画像を球状 QuickTime VR ムービーに変換するプログラム

『 PanoCUBE 』


 縦:横 = 1:2 の画像(対応ファイル: jpg, tif, bmp )をドラッグして
 ツール上で離す(ドロップする)だけで、ファイルを球状 QuickTime VR ムービーが作れます。


 ただし、このプログラムは単体で機能するものではないため、
 補助ツール?をダウンロードするなどの使用準備が必要となります。

 

  ○ 使用準備

   ① 本体?である『 PanoCUBE 』をダウンロード → 圧縮ファイルの解凍

     ( 公式サイト : PanoCUBE (Google - 翻訳) )

   ② 補助ツール集?である『 PanoTools 』をダウンロード → 圧縮ファイルの解凍

     ( 公式サイト : Jim Watters - PanoTools (Google - 翻訳) )

   ③ PanoTools フォルダ内の Helpers フォルダにある PTStitcher.exe を
     ( ① のフォルダに移動した後、)本体?である PanoCUBE.exe 上にドロップ

     * パノラマ合成に使うプログラム PTStitcher.exe の位置を記憶させます。

   ④ ② の『 PanoTools 』と同じページから『 pano12.dll 』をダウンロードし、
     圧縮ファイル内の pano12.dll を PanoCUBE.exe と同じ ① のフォルダに移動

     * PanoTools に同梱しているものではバージョンが古く、
       初期FOV値(視野角/画角 ← ズーム加減?)の設定に対応できないため。

 

 あとは、画像を作成して PanoCUBE.exe にドロップするだけですが、

 ④に書いたように成果品(QuickTime VR ムービー)に細かい調整を加えることもできます。

 

   ⑤ 成果品(QuickTime VR ムービー)のサイズや初期表示角度などを調節する場合は、
     同梱の Script.txt を開いて中の数値を変更して下さい。

     * HTMLを生成に関する設定もあり、Webページを作成する場合には
       変換する画像を PanoCUBE.exe と同じフォルダに移動してからドロップして下さい。

 

< 左右対称な画像と組み合わせた球状VR >



75%に縮小した変換直前の画像使用 Script.txt

 


横に長いパノラマ画像から円筒 QuickTime VR ムービーを作成できるツール

『 VRMakePano 』 ( ダウンロード : VRMakePano - Windows版Mac版


 横に長いパノラマ写真を反時計回りに 90° 回転させた写真から
 円筒 QuickTime VR ムービーを作成する機能をもつ QuickTime ムービー作成ツールです。

 細かい設定ができないうえWeb作成も機能もないツールですが、
 QuickTime 以外のツールをインストールする必要がないのは初心者にはありがたいかも。

 

 ツールの操作方法は簡単で、


  ① ツールを起動し、メニューバーの [Test] の項目から [Make Pano Movie...] を選択して、

  ② 反時計回りに90度回転した横に長いパノラマ画像を開き、
  ③ 2回目はファイルを選ばずに [キャンセル] して下さい。

  ④ 次に、ムービーファイルの保存先&ファイル名を変更せずに [保存] を選択して、

    (パノラマムービー作成のために作られる一時ファイルの保存先&名前選択なので・・・)

  ⑤ 最後に、パノラマムービーファイルの保存先を選択して
    ファイル名を変更せずに [保存] を選択するだけです

 

 ただ、球状で作って上下の有効角度を制限するのと違い、
 無駄のない必要最低限の軽量な QuickTime VR ムービーが作れるとは思いますが、

 このツールで作ったファイルは決められたサイズ(枠)でしかWebに設置できません。


 つまり、最初に紹介した『 PanoCUBE 』で作成したWebを参考にするにしても、
 作成した QuickTime VR ムービーのサイズの問題で表示されなかったりするわけです。

 

 一応、作成したパノラマVRムービーを開いてビューエリア(枠)サイズを変更し
 再保存することで枠の形を変更できますが、

 その時の枠サイズが分からないのではどうしようもありません。

 

 それでも、このツールで作成したパノラマVRムービーをWebに設置したい方は、

   ① 設置したいサイズの画像を作成して、
   ② ファイルの種類を All Files に変更して開き、
   ③ パノラマVRムービーのウインドウを画像のものと同じサイズになるように変形した後、

 保存という手順を踏んで下さい。 ← デスクトップ用のメジャーを使うという手も・・・・・・。


 ちなみに、自動回転は分かりませんがWebにコントロールバーを加えることは可能でした。

 

  ・ コントロールバーの加え方(HTMLコードの修正方法)

    CONTROLLER の VALUE(値)を false(偽)から true(真)に変更して、
    OBJECT の HEIGHT(高さ)の値に 16(バーの高さ)を加えて下さい。

 



変換直前の画像

 


今回の記事で使用した写真も、加工が許可されたフリーのパノラマ写真素材配布先である
ゆんフリー写真素材集 』にあったものを使わせて頂きました。


実際に使用したのは、「 No.5706 金閣寺 舎利殿 」 と 「 No.3054 星の砂のビーチ全景 」 です。


(注) 360度のパノラマ写真は、自分でそれっぽく見えるように加工しています。

 


タグ:パノラマ VR
nice!(17)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

応援よろしくお願いします → 人気ブログランキングへ FC2ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村 IT技術ブログ フリーソフトへ

nice! 17

コメント 6

toshi

kage さん、初めまして(^^♪
ご訪問、有難うございました!

パソコンで出来ること・・・とても分かり易く書かれていますね♪
また、お邪魔させていただきます。
kage さんもお気軽にお越しくださいね♪
by toshi (2009-11-07 23:25) 

gon

おもしろいですね〜♪
ぐるぐる回して、楽しんでしまいました(^^)
by gon (2009-11-10 01:20) 

kage

ちょっと用ができたので『PanoTools』をダウンロードしようと思ったのですが、リンクを貼っているページのどこからダウンロードするのか分からなくて困りました。リンク先が不親切すぎたみたいですね。探したけど分からなかったという人はすみませんでした。

PanoTools of Helmut Dersch (Mirror)
http://www.all-in-one.ee/~dersch/
by kage (2010-02-07 21:52) 

masaです。

はじめまして!パノラマ凄いですね^^ほんとAmazingって感じですね!
そこで質問なのですが、pano12.dllがPanoTools上のどこでDLLしてよいのかわかりませんTT教えて頂けるとありがたいです!
それからパノラマ写真を6枚の画像に分解するソフトなどはあるのでしょうか?お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。。
by masaです。 (2010-06-09 04:05) 

kage

>masaさん

pano12.dll 本文にあるリンクから発見できます。

Jim Watters - PanoTools
http://photocreations.ca/panotools/index.html

ちなみに、自分は2種類あるバージョンのうちの下の方を使いました。



パノラマ写真を6枚の画像に分解するソフト関しては、

仮想デスクトップ作成ツール(3D・画面切り替え型)
http://under-ground.blog.so-net.ne.jp/2010-01-19

の追記(パノラマ写真の利用法 ②+)がそれにあたると思います。



DVD-Rとドライブとの相性もしくわドライブ自体が問題でディスクが焼けず、パソコン内のデータが溜まりすぎて作業を制限せざるえない状態のため、既存の知識で答えられる内容でよかった・・・。
by kage (2010-06-09 09:26) 

pearl jewelry

ライブとの相性もしくわドライブ自体が問題でディスクが焼けず、パソコン内のデータが溜まりすぎて作業を制限せざるえな
http://www.lpearls.com
by pearl jewelry (2011-04-13 15:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました


Lenovo - Web広告限定ストアお得なクーポン一覧クーポンの使い方

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。